うちのお姫さま

うちには昨年半ばから動物保護センターから譲ってもらった女の子のネコがいます。名前は家の中で一番の偉い人、姫ちゃんです。最初の夜は落ち着かないのかウロウロ、一晩中動き回り、私も徹夜でそばにいました。小さなサイコロのようなハウスに湯たんぽを入れて寝させようとするのですが、なかなか私から離れようとしません。少しずつ少しずつ慣らせて、やっとハウスの奥の方で、うずくまって寝るようになりました。お昼も私の足元からのぼってきて肩にとまってスリスリ。私の顔は毛だらけ！でも又そこが可愛くて私の方がスリスリしたくなるほどでした。やがて3カ月を過ぎた頃、健康診断を受けた時、避妊手術を勧められました。あえてお腹を切るなんてと本当にかわいそうだったのですが、病気にならないためだと説明を受けて、シブシブ受ける事にしました。自分の事のように心配でかわいそうで…必死で連れていって当日の夕方迎えに行ったらエリザベスカラーをつけてもらい、ヨロヨロと元気がなくて、なんだか泣けてきました。この日ももちろん徹夜でそばにいました。夜中吐いたりするし、かわいそうで…でも翌々日から食欲も戻り、不自由ではあるものの、遊んだりできるようになりました。あれからもうすぐ半年、今ではあの頃の貧弱な感じは微塵も感じさせない、少しぷっくりして顔も丸くなり、風格さえ漂う立派なネコちゃんに成長してくれました。全速力で走って私の肩に乗ったり、顔に向かって抱きついてきたり…半ば、私の子供のような姫ちゃんが私には宝ものです。